映画「海底47m」ネタバレ感想

映画

ジャンタスです。映画を観ました。

作業中になにかホラー映画を観たいなと思いチョイスしました。
ホラー映画は好きなんですが、じっくり集中して観ると怖くなりすぎるので……。(臆病)
ただ、ジャンル的にはホラーではなくパニックスリラーのようです。

海底47m(吹替版)
↑Amazon prime videoへリンク。字幕版もあります。

公式サイトはこちら。

あらすじ:
メキシコで休暇を過ごすリサとケイト姉妹。海に沈めた檻の中からサメを観察するシャークケージダイビングに誘われる。初めて間近で見るサメの迫力に大興奮の二人だったが、突然ワイヤーが切れ、水深47mの海底に落下してしまう……(公式サイトより引用・要約)

以下、ネタバレありの感想です。未視聴の方はご注意ください。

ひとことポイント

意外とちゃんとしたパニック映画。サメ映画というよりも海底の恐怖

直接的なグロ表現は少なめ。変にエッチなシーンもない。

最後は悲しい。ちょっと好き嫌いが分かれるかも?私は好きです。

ネタバレあり感想

なにかで予告を見たことがあったかな?
海でサメでトラブルになる、と聞くとよくあるサメ映画というかんじ。

「まあいつものB級サメ映画かな~」と作業のお供に流し見を始めたら、なかなか面白かったです。
(B級サメ映画は好きです!)

主人公は引っ込み思案な姉リサと活発な妹ケイト。
物語だとよくある組み合わせですね。

メキシコ旅行に来ていた姉妹二人ですが、姉のリサは彼氏にフラれて落ち込んでいます。
リサを慰めるため、ケイトの誘いで現地の街にくりだすと、知り合った男たちと仲良くなります。
そして彼らが行くというシャークケージのアクティビティーに参加することになりました。

ちなみに作業しながらだったので、リサとケイトは友達かと思ってました…(二人は名前で呼び合っています)

翌日、約束した船船着き場に来てみると、サメに注意(らしき)看板が。
しかも船のシャークケージの檻はボロボロ。見るからに怪しい。
ホテルからもアクティビティー参加はホテルを通すように言われていたのに、無断で来てしまいました。

本当に大丈夫なのか…と心配するリサ。
見ている側からはもうフラグが立ちすぎてドキドキです。

それでも先に挑戦した男たちが無事戻ってきたのを見て、姉妹も挑戦することに。
ギリギリまで尻込みしていましたリサですが、ケイトに「また退屈な女だと思われるわよ」とたきつけられ観念します。

(リサは旅行の直前、彼氏に「退屈だ」と言われてフラれたため、いつもはしない冒険をしようという気持ちになっています。でも、これが彼女を悲劇へと導いてしまうのですが……)

ケージに入って水深数mの海中へ沈む二人。
最初は緊張していましたが、魚やサメを間近で見られて大興奮。
嫌がっていたリサも実物を目にすることで感動し、楽しめているようです。

ここでやめてたらよかったのにね…。
映画で言ってもしょうがないけど…!

楽しい雰囲気にひびを入れるように、突然ケージから響く異音。
不安を覚えた二人は、船にいる船長や男たちにはやく上げてくれるよう頼みます。
引き上げられ、やっと出られる…と思った瞬間!
ワイヤーを支えるクレーンが外れ海に落ち、二人は水深47mの海底まで落ちてしまいます。

しばらく失神していたリサが目を覚ますと、ケージの薄明りしかない海底の暗闇。
海上の船長との無線も届かなくなり、パニックになる二人。
自分より取り乱したリサを見て、多少落ち着いたケイトはなんとかリサをなだめます。

このパニックの部分は怖かったですね。
女性二人の演技も迫真でしたし、自分がこの絶望的な状況になったらどうしよう…と不安になりました。
水中シーンって、見ているだけでなんとなく不安と恐怖を覚えませんか?

水中って遠くが見えないのでもともと苦手です。
見えないだけで、人を襲う生き物が近くまで来ているかもしれない。それにもしそうでも、水中では速くは動けない。素早く追ってくる生き物から逃げることもできない…。とても本能的な恐怖。
そんな恐怖があるから、逆に海中のパニック映画を見てしまうのかなあとも思いました。

というのはさておき、なんとか助かるため、ケイトが決死の覚悟でケージから出ます。
すこし上がったところで船長と無線が通じ、船員のハビエルがワイヤーを取り付けに行くからケージへ戻るよう言われます。

サメに襲われかけながらもケージへ戻るケイト。
救助が来ることを伝え、一安心する二人ですが、しばらく待っても助けは来ません。
そこに遠くへ去る船のエンジン音が!

「まさか置き去りにされたのか!?」と青ざめる二人。
ここで一気にサメの恐怖から人間の恐怖へ変わりましたね。

ホテルと連動せず、設備のメンテナンスもあまりされていない怪しげなアクティビティー船。
禁止されているエサやりでサメをおびきよせたりもしている。
知人のいない外国人二人を置いて逃げてしまうことも、あり得そうに思えてしまいます…。

そこでケイトが再びケージから出て浮上するのですが、何度呼びかけても応答がありません。
しかもまたサメに襲われそうになるし。
なんとかまた無事ケージに戻るも、助けが来ないかもしれないと絶望する二人……。

しかし、ふと遠くでライトが動いているのを見つけます。
もしかして救助が向こうにいる!?

期待を抱きますが、ライトは動くもののケージへは近づいてきません。
自分たちの位置がわからないのか?と、酸素量の少なくなったケイトに代わり、今度はリサがライトを目指してケージを出ることになります。

岩陰に隠れたりサメから逃れながらライトにたどりつくも、誰もいない……
と思った瞬間、目の前にハビエルが!!
「ケージへ戻れ!!」と叫んだ直後にサメに襲われるハビエル。

お、おおう!?
いきなり退場するとは思わなかったよハビエル!!
むしろ流れ的に来ないと思ってたよ、ごめんねハビエル!!

(でもこの、船のエンジン音が聞こえる~無線通じない~ハビエルがケージから離れた位置に降りてくる、一連のシーンの理由がいまいちわかりませんでした……)

ハビエルの死にパニックになりかけながらも、ワイヤーと救助グッズを回収してケージへ戻るリサ。
なんて頼もしくなったんだ。
ケージへワイヤーを繋ぎ、浮上して無線で呼びかけると、今度は船長に繋がります。(なぜ?)
ワイヤーを引き上げるからケージへ戻れとのこと。

ついにワイヤー引き上げが開始し、喜ぶ二人。
水深を見て「32、31、30……!!」と嬉し気な声が響きます。
……が、お約束というか、そのままうまくはいきません。
細いワイヤーが重みに耐えきれず切れ、ケージは再び海の底へ。

落下時に今度はリサの足がケージの下に挟まり、動けなくなります。
ボンベの空気も残り少なくなり、船長と連絡をとり追加のボンベを落としてもらうことに。
船長いわく、追加のボンベを使うと窒素酔いをして幻覚などの症状が出る確率が高くなるそう。
お互いの様子に気を付けるよう注意され、沿岸警備隊の救助をを待つことになりました。

落とされたボンベをケイトが取りに行き、切れそうだったエア―を交換することに成功。
……と思ったのも束の間、戻る途中でケイトはサメに襲われ音信不通に……。
無線の壊れたような音が響き、泣き叫ぶリサ。

つらい……

絶望しかけるも、このままここで死ぬのは嫌だと、なんとかボンベを引き寄せようと試みます。
途中で水中ボーガン?で傷を負ったりするも、紐などを駆使してついに新しいボンベを手に入れることができました。
海底へ落ちてからリサはだいぶ強くなりましたね。
最初にふられて泣いていたのに感慨深いです。

と、そこへケイトからの無線が!生きてた!
いったん安心するリサですが、ケイトは大怪我を負っているようで、酸素マスクも壊れ空気がどんどん減っているとのこと。
このままでは死んでしまう……。
リサは怪我を負いながらも挟まった脚を引き抜き、ケイトのもとへ向かいます。

大出血しているケイトを見つけるリサ。
一刻の猶予もなく、サメ避けの発煙筒を手に、ケイトを抱えて水上へ行くことにします。

途中、水深20mで潜水病予防のため一時停止するよう言われる二人。(急に浮上すると脳に気泡ができ死んでしまう)
この時の発煙筒を点けかえるシーンが凄かったですね!

新しい発煙筒を点けるのに手間取り、やっと点けられた…!
と思った瞬間、真っ暗だった海中に浮かび上がる二人を囲むサメたち!!
リサたちと一緒になってドキドキしてしまいました。
やっぱり水中の見えない恐怖はすごい……。

やっと水面にたどりつき、船から浮き輪が投げられるも、サメの追撃がやみません。
足をかじられたりしながら船に向かう二人。
船から手を伸ばして引き上げるぞ!という瞬間に食らいつかれた時は、もう終わりだと思いました。

よく泳ぐ気力が残ってるな…という気もしますが、火事場の馬鹿力でしょうか。
必死になって痛みも麻痺しているのかもしれませんね。
一度スイッチが切れたら終わりでしょうが…。

瀕死になりつつも、なんとか、本当になんとか船に上げられた二人。
船長や一緒に来た男たちが応急処置をし、大怪我は追いましたが、命だけは助かりそうです。

何度も死の危険に襲われたけれど、ようやく生還できた……

……と、思ったら。
海底で負ったボーガンの傷から流れる血が、ゆらゆら不自然に揺らめていていきます。
まるで水中のように……。
そして船長の声も無線を通したような声になっています。
『くれぐれも窒素酔いには気を付けるんだ、いいか、リサ……』

そう、ボンベを交換した後のことは、すべて窒素酔いしたリサの幻覚だったのです。

私は気づいていなかったのでビックリしました。(笑)
でも、そういえば何度も窒素酔いで幻覚が…という話は出ていましたね。
ちゃんと伏線があった。
言われてみれば船に上がった二人も、サメにたくさんかじられたにしては水着が無事だったものね…。(これは制作の都合もあるのかな)

ふたたび画面は水中へ戻り、窒素酔いで頭がフワフワした状態のリサ。
そこへ沿岸警備隊が到着し、救助されます。

多少正気を取り戻したリサはケイトに呼びかけますが、返事はなく、警備隊以外の姿も見えず……。
妹と一緒に助かったという希望から一転、あれは夢だったのだと気づいたのか、なんともいえない表情のリサが救助されていく姿で終わります。

悲しいどんでん返しですね……

この終わり方はちょっと好き嫌いが分かれそうかな?
私は好きです。

全体的に、出てくる人物たちが意外に良い人たちばかりだったことも好印象でした。
映画では悲しい最後になってしまった姉妹ですが、恋人の話をしたり、一緒に海外旅行するくらい仲が良いんですよね。お互いの心配もするし。

怪しい船の船員にも、知り合ったばかりの男たちにも見捨てられそうと思っていたのに、じつはみんなちゃんと姉妹を助けようとしてくれていたのが意外で。
ちょっとゴメンと思いました。(笑)

サメも少々攻撃的に感じますがそれほど違和感はなく、海底で酸素が尽きる恐怖も良かった。

細かい部分で「なんで?」と気になる点もなくはないのですが、B級としてではなく普通に映画としておすすめです。
面白かったです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました