書籍「今夜すきやきだよ」を読みました

ジャンタスです。
今回はツイッターで試し読みしてすごく気になっていた漫画です!


今夜すきやきだよ
著:谷口菜津子

主人公は「あいこ」と「ともこ」の二人の女性。
あいこ(表紙右)は内装デザイナーでバリバリ仕事をしており家事は大の苦手。でも恋愛は途切れずしていて結婚はしたい。
ともこ(表紙左)は絵本作家、仕事はまだ少ないけれど家事は好き。恋愛はあまりピンと来ません。
二人は同居をしています。

きっかけは二人は高校の同級生の結婚パーティー。
久しぶりに再会した二人はもともと親友だったわけではありませんが、周りで結婚や子育ての話をする女性陣を見て思います。
「ただ自分のためだけに生きている私…全然すごくないしえらくないのでは…!?」
いや、人それぞれだし…と思い直しはしますが、この時あいこは婚約破棄されたばかり、ともこは貯金あと7万という切羽詰まり具合。
どうにも気分が落ち込んでしまった二人はそんな帰り道、一緒に飲みに行くことになります。
そこであいこの理想の結婚像、ともこの恋愛意識の薄さなどを話しあい、意気投合して同居することになったのでした。

あいこが家賃を多く入れる代わりにともこが日々の食事や掃除を担当。
それぞれの能力を活かしたバランスのとれた共同生活です。
まさに理想のシェアハウス。めでたしめでたし!と言ってしまいそうなくらい。

しかしそこで話は終わりません。
ともこは口に出しませんが、あいこはいつか恋人と結婚する可能性が高く、心地よい同居が解消されることを不安に思い始めます。
あいこもあいこで、かなり相性のいい恋人との結婚を夢見るも、名字が変わることや家事への話し合いができず不安定な状態になったり。

お互いに内心「彼女となら生活の困難も一緒に乗り越えられそうな気がする」と共同生活を大切に感じており、仕事や恋愛がうまくいったり良い場面もあるのに、いつかは同居が解消されるという不安は抱えています……。
また、手料理や家事を求められることや、恋愛や結婚をしないと幸せではない…といったこれまでの一般的な社会通念に翻弄される部分にも共感でき、そちらもモヤモヤが募ります。
全体的に優しく笑えるエピソードが多いなか、散らばるそういったすれ違いや歯がゆさが気になりどんどん読み進めてしまいました。

二人はどう変わっていくのだろう?今後どういう暮らし方になるのだろう?
暗い終わり方ではないと思うので、たくさんの方に勧められる漫画だと思います。
ぜひお手に取ってみてください。

↓気になった方は作者様のツイートリンクから試し読みもできますので、ぜひぜひ!!

ちなみに漫画はリアル系な絵柄ではなくデフォルメ系なのですが、出てくる食べ物がどれも美味しそうなのも良かったです!
例を挙げると天ぷら、豚を塩で8時間ひたすら煮たやつ(本文まま)、参鶏湯、レモンと鶏のクリームパスタ……。
ともこの作るご飯はどれも美味しそう。夜中に読むとお腹が空くこと請け合いです。

私もともこちゃんと一緒に住みたい!ご飯作ってほしい!とすごく思ったけど、ともこちゃんはあいこちゃんと暮らすのが一番良いんだろうなあ……と思い直して悲しくなりました。
嘘です、二人とも幸せに過ごしてくれ…!と祈りたくなります。(笑)

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