映画「ソーセージ・パーティー」ネタバレ感想

映画

ジャンタスです。映画を観ました。
また作業のおともに軽く観られるものを……とこちらの映画をチョイス。

ソーセージ・パーティー (吹替版)
↑Amazon prime videoへリンク。字幕版もあります。

公式サイトはこちら。

こちらの映画は年齢制限がありR15+です!
CGアニメですがお子様には見せないようご注意ください。

あらすじ:
舞台はスーパーマーケット。食材たちは選ばれ、神(人間)に買われることを夢見て毎日陳列されている。きっと外の世界はどんな望みもかなう「楽園」に違いないと。 ソーセージのフランクは、恋人のパン・ブレンダと結ばれ(合体し)ホットドッグになる運命だと信じている。ついに二人揃ってカートに入れられ、運命と喜ぶ二人だが、アクシデントが起こりスーパーマーケットに取り残されてしまう。絶望するフランクとブレンダだが、実は命拾いしたことに気付く……彼らは“食材”だからだ。(公式サイトより引用・要約)

以下、ネタバレありの感想です。未視聴の方はご注意ください。

ひとことポイント

かなりのお下劣!!
間違っても真面目な人と観てはいけません。(笑)
かなり親しい友達か、一人で深夜に見るのがオススメ!

終盤にある食べ物たちの乱交パーティーは「何を見せられてるんだろう」という気持ちに。

たぶんこの映画以外で見られない。(笑)

最後はちょっと意外な展開。

もうすこし先を見たい気もしました

ネタバレあり感想

前情報がなく適当に選んだので、パッケージを見て「けっこう下ネタあるのかな?」くらいの印象でした。
しかし見始めると、あるのかな~どころじゃない。お下劣のオンパレード!!!
日本で何も知らずこのノリを観たらかなり驚くと思います。さすがR15+。

話の舞台は大きなスーパーマーケット。
中に並ぶ食べ物たちは、神(人間)に買われ、扉の外にある天国(外界)へ連れて行ってもらえることを願っています。
天国では神が食べ物たちを大事にし、みんなワイルドでエッチな夢を叶えてもらえると信じているからです。

主人公のフランク(ソーセージ)と恋人のブレンダ(ホットドッグ用パン)も同じ。
一緒に神に選ばれ、天国で結ばれることを夢見ています。

マイルドな表現にしていますが、劇中では「はやく君に挿入したい、ナマで!」「うまくやれるかしら、私の割れ目こんなにピッタリ締まってる…」といった具合です

吹替版で観ましたが、もしかすると字数制限のある字幕版のほうがマイルドかもしれません

ある日、ついに同じカゴに入って天国へ向かうフランクとブレンダ。
喜ぶ二人ですが、天国から帰ってきた(返品された)ハニーマスタードが恐ろしいことを語ります。
お前らみんな騙されてる!外は天国なんかじゃない!あいつらは恐ろしいモンスターなんだ!

そしてカゴから投身自殺を図るハニーマスタード!
助けようとフランクは袋を飛び出し、ブレンダも続きますが、「証拠なら火の酒に聞け」の言葉を残し彼は落下死してしまいます。
その衝撃でカゴの食べ物たちが飛び出し、たくさんの死者が出る大事故に!

個人的にこの事故シーンが好きでしたね。
噴煙の中スローモーションになり、遠くに聞こえる他の食べ物たちの嘆きや叫び……。
漏れたキノコスープ(内蔵に見える)をかき集めるスープ缶。
割れてしまった妻のイチゴジャムで手を真っ赤にし、泣き叫ぶピーナツバター。
砕けた自分の破片を拾い、呆然と歩くクリームクッキー……。

おそらくプライベート・ライアンのオマージュでしょうか。

一方、フランクたちを残し神に買われて行った食べ物も悲惨な目にあいます。
神が沐浴させてくれ~、と喜んでいたポテトが、刃物で皮を剥かれ悶えながら熱湯へ!
「やめろ、俺には家族が…」と言いながら真っ二つに斬られるトマト!
目に指をえぐりこませ頭を割られるキャベツ!
削られたチーズの体をまぶされ電子レンジにかけられるトルティーヤチップス!
逃げ出したミニキャロットは神に見つかり食べられ……「ひどい、まだ赤ちゃんなのに……」

残酷なシーンですが、言ってみればごく普通の食事の準備。
それを食べ物の視点で見るとこうなるのか……と新鮮で面白かったですね。
なかなか見ごたえがあります。

キャラクターが擬人化した食べ物なため、人間ではできない過激描写がすごい。

映像的にはまるっこいCGアニメなので、グロくて直視できないほどではありません

さて、一命をとりとめたフランクとブレンダですが、スーパーマーケットに取り残されてしまいます。
困り果てますが、同じ事故にあったベーグルとラヴァシュ(薄焼きパン)と出会い、元の棚でまた神に選んでもらおうと移動を開始。
しかし途中にある盛り場のような場所で、火の酒に天国の秘密を聞くためフランクは別行動に。

その間、ブレンダたちは罠で誘い出されエル・ビデ男(膣洗浄機)に襲われかけます!
ビデ男はあの事故で不良品になったことでフランクとブレンダを恨んでいるのです。
しかも中身の液体が漏れ出したのを他の飲み物を襲って補充し、ドーピングのような強さを手に入れていました。
追われますが間一髪、ブレンダに一目ぼれしたテレサ(タコス)の手助けで難を逃れます。

一方、フランクは火の酒(スピリッツ)と仲間の長期保存食品から天国の秘密を聞きだしました。
「優しい神と天国」の神話は、食べられる恐怖で泣き叫ぶ食べ物たちの気を休めるため、彼らが用意した作り話だったのです!
みんなに真実を教えなければと憤るフランク。

ブレンダと再会しますが、真実をみんなに告げようと息巻く彼をブレンダは信じられません。
「これだから女は理性的じゃない!」
意見の対立が激化し、罵りあい決裂してしまいます。

自分も信じていた常識を簡単に覆せはしないですよね……
現実に当てはめると難しい話です

その後、真実の証拠である食べ物の殺戮イラスト(人間視点ではおいしい料理の作り方)を見つけたフランク。
開店直前のスーパーマーケットで店内放送をジャックし、食べ物たちへ見せつけます……が、やはり食べ物たちも信じません。
「俺は証拠を見せてるんだ、なんで信じないんだ馬鹿!臆病者!」
ヒートアップしたフランクの上から目線に、食べ物たちは大ブーイング。

そうしているうち開店の時間になり、いつものように神を称える歌を歌い出す食べ物たち。
もう説得することはできないのか……と嘆くフランク。
ですがそんな彼に声をかける者がいました。
死んだと思われていた同じパッケージ出身のソーセージ、バリーです!

バリーは購入した神の家をなんとか抜け出し、街で偶然出会った麻薬中毒者の家からスーパーマーケットに戻ってきたのでした。
この麻薬中毒者の家のシーンもなかなか面白かったので、ぜひ見てみてください。

ちなみにこの後は普通に人間が死にます。

わりと残酷に死んでいくので、CGアニメでも苦手な方はご注意を!

バリーと仲間たちの活躍で、食べ物たちは人間へ反逆すること決めます。
食器を投げつけ、ガチャガチャガムが体当たりし、ついにはメントス(らしきキャンディ)とコーラが口に飛び込み大自爆作戦まで!
メントスコーラはよく動画などでネタになっていますが、あれを作戦として実行するのが笑っちゃいましたね。

スーパーマーケットにいた人間たちは、バリーたちにドラッグ(麻薬中毒者の家にあったもの)を注入されたことで、食べ物の声が聞こえ、擬人化して見えるようになっています。
それだけでも怖いのに、さらに自分たちを襲ってくるのですから……
アニメでは笑えますが、実際に起きたら相当怖いでしょうね。

客や店員たちがみんな襲われていく中、銃を取り怯える店主。
そんな彼に近づくビデ男の姿が!
なんと店主のお尻に頭を突っ込み、彼を操縦し食べ物たちへ襲いかかります。

止めようとしたフランクの腹を齧るビデ男!!
食い物を食えるのは神の御業だ!ついに俺は神だ!」
絶体絶命のフランク。

そこへバリーがガスボンベと清掃カートを合体したロケットカートを突撃!!!
店主ごと天井を突き抜け空へ飛び出すビデ男!!!!!!
「えっ、まさか…?」と思ったらそのまさか、店主ごと一緒に空で大爆発!!!!!
ご丁寧に目玉が落ちてきて掲げる描写までされます。やりすぎ!!!!(笑)

話の勢いにあっけにとられてビックリマークを付けるしかできない!!!(笑)

大勝利のあと、画面はフランクとブレンダの二人へ。
ついに二人は結ばれ、ちょっとエッチなハッピーエンドを迎えます……。
と思ったら、もうそれどころじゃない。(笑)

一緒に旅したベーグルとラヴァシュも、男性同士、種族の対立を乗り越えカップルに。
テレサもフランク公認でブレンダと交わり。
他の食べ物たちもスーパーマーケット全体で大乱交パーティーに発展します。

あちこちで響くあえぎ声にもう何を見せられているか混乱するしかありません。
これがバッドトリップっていうんじゃないか!?(笑)
でもこの狂気の光景、他の映画ではめったに見られるものじゃないので、怖いもの見たさで見る価値はあるかもしれません。

それと、これで終わりかと思いきや、じつはさらに終盤もうひとシーンあります。
それは彼らの世界観すら覆すもので……。
詳しく言うのも野暮ですので、よろしければ映画でご覧ください。

こういうおバカ作品をちゃんと形にする人、本気で尊敬します

総じて突飛で奇抜な映画でした。
人には表立って勧められませんが、こういう映画嫌いじゃないです。(笑)

それに内容はお下劣に寄っていますが、テーマは重いものがありそうですね。
宗教による救済の是非や、種族間対立、同性愛など。
食べ物を主人公にしているおかげで、そのあたりも描きやすくなっているように感じました。
解決策が乱交パーティーなのはちょっとアレですが。(笑)

おバカな映画が観たいとき、シリアスな映画を観て疲れたときなど、期待しすぎず観ると楽しめるかと思います。
よろしければいかがでしょうか。



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